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異能でなく偉能?『リィンカーネーションの花弁』能力バトル漫画では面白すぎた【感想】

特殊な能力を持つキャラクターたちがその能力を存分に披露し戦う、所謂”能力系バトルマンガ”!
今回紹介するマンガ『リィンカーネーションの花弁』もそのカテゴリーの一つで、己の持つ特殊能力を駆使したキャラクターたちが面白いバトルシーンを演出してくれている!

さてさて、みんなが気になるその能力だが、異能ではなく偉能…?
少し変わった能力系バトルマンガ『リィンカーネーションの花弁』の魅力について語っていくのでお付き合いいただきたい!

MEMO
「リィンカーネーションの花弁」に出てくるキャラクターたちの才能をまとめました!
偉人たちの才能が気になる方は、こちらをご覧ください。
『リィンカーネーションの花弁』全偉人の才能を一覧にして紹介!

『リィンカーネーションの花弁』はこんなマンガだよ!

自らの肉体を切り裂き、前世から才能を掘り起こす刃”輪廻の枝”。
偉大な天才達のみならず恐怖の殺人鬼も蘇る世界で強く才能に飢えた高校生、東耶がその刃を手にする…。
宮本武蔵の剣と数学者の超高速演算、シリアルキラーの大虐殺がいきなり激突する、天才異才鬼才続々登場の異能バトル!

この世界には”輪廻の枝”と呼ばれるナイフがあります。
このナイフで首を掻っ切ると”前世の人間の才能”を自己に与える事ができ、手に入れた才能は自分の才能のように使用する事ができるようになります!
※この行為を”輪廻返り”と呼びます。

そうです、タイトルに付けた偉能とは”偉人(前世)の才能”のことでした!

“偉人の才能”は前世の魂で決まってしまいます。
故に才能はランダムで選出され、冷たいナイフで首を掻っ切るまでその時まで才能は分からないのです。

その為、想像も出来ないような逸話や、世界的に大きな功績を遺した偉人の才能を得られた通称”偉人格”と呼ばれるキャラクターもいれば、中には独裁者や殺人鬼の才能を得てしまった”罪人格”と呼ばれるキャラクターが出てきます。

『リィンカーネーションの花弁』とは、才能はランダムでありながらも、それでもなお首をナイフで掻っ切ってまで”才能”を手にしたい凡人達の天才への憧れを描いた物語なのである。

そんな”凡人”に悩むのが本作の主人公・東耶です。
東耶は、優秀すぎる才能を持つ兄と自分をいつも比較し、兄よりも劣っていることが許せない人間です。
習い事の数は10近くやるも兄に勝てるとは思えず、勉学面では全国模試92位に入っても劣っていると思ってしまう…。

そんな東耶が兄に勝つためには…と手を出したのが”輪廻の枝”。
東耶は手に入れた偉人格の才能を駆使し、同じく偉人格の才能を手にした奴らで集まる組織「偉人の杜」のメンバーと共に、日夜狂気に明け狂う罪人格のメンバーと戦い、手に入れた才能で兄を超えるというお話です。

『リィンカーネーション』のここがおすすめ

“凡人”を徹底的にフィーチャーした作品

現在4巻までしか読めていないのだが(2017/06/01現在、発売関数は6巻)、そこまで読んでみた感想は”凡人”にとことんフィーチャーした作品だなということ。

そもそも輪廻返りをする人間に”天才”はいない。
なぜなら彼らは天才であるが故、首を掻っ切ってまで前世の才能に縋る必要がないからだ。
だから登場人物はみんな”凡人”なのである。

そんな天才を妬む凡人の苦悩や嫉妬がこの作品では描かれている。

東耶に関しては上記で説明した通りだが、灰都も凡人である自分に悩み苦しみ生きてきた。
そういった凡人たちの”天才への憧れ”といった心情が序盤ではテーマとなっている。

しかし話が進むにつれ、才能を手にしてしまった元凡人たちはその才に驕るようになっていく。
誰だって「確立変動」や「不死」といった力を手にしてしまってはそうなるよね。

長く才能に関わった人間ほどその驕りは強くなり、いつしか「才能を持つ人間としての在り方」を忘れてしまっているのではないか…といったテーマが4巻では如実に現れ出していた。

才能は確かに魅力的であるが、この作品での才能とは謂わば他者の財産みたいなもの。
そのことを忘れ、いつしか自分の才能のように扱っていた凡人達はこれに気づくことができるのか…。
だから「輪廻返りをした人間のあるべき姿」のこれからに注目してみてほしい。

他作品ではあまり見ない”偉人”たち

偉人たちの才能とは、例えばヒロインである灰都の才能は宮本武蔵。
宮本武蔵には剣の才能があったことから剣技の才能を灰都は十分に使えるようになった。

このようにストレートに偉人の才能を引き継いだ者も居れば、少し変わった能力を引き継いだ者もいる。
林檎が地面に落ちたことから重力の存在に気づいたニュートンを前世に持つ者は、自分の半径4m以内の重力を自在に操ることができる才能を持っている。

このように才能とは、実際の偉人が持っていた才能…というより”偉人に関連のある才能が扱えるようになる”といったほうが正しいのかも知れない。

そんなふわっとした設定(笑)ではあるが、そのおかげで現実の多くの偉人を登場させられるようになり、他作品ではあまり見ない偉人が登場することが多い。

例えば東耶や灰都が所属する偉人の杜のトップは、”ジョン・フォン・ノイマン”と呼ばれる天才的数学者。
どれぐらい凄いかを説明すると訳分からなくなってしまうので最も簡単に彼の凄さが分かることをいうと、あの相対性理論を思いついたアインシュタインが認めた存在だ。
本作では彼の才能を引き継いだ少女は、その天才的数学脳から演算で導き出した未来予知を才能として扱える。

ノイマンなんて一度は耳にしたことがあるけど、宮本武蔵と比べると他の何かで見る事ってあまりないよね。

他にもハミルトン=フィッシュ、ジョン=ゲイシーといった殺人鬼として世界を脅かした存在もいれば、ピカソやノストラダムス、ダーウィンにシュレディンガーの猫なんていう想像では戦闘に不向き過ぎるキャラクターも登場する。

そんな”世界のどこかに過去実際に居た人物”を題材に扱った能力系バトルマンガという新しいジャンルに目が離せない…

主人公・東耶は善なのか、悪なのか

東耶の前世は、安土桃山時代(1594年)に実際に居たとされる大泥棒であった”石川五右衛門”。
そのため彼の才能とは”盗む”ことであり、東耶は右手が届く範囲であれば壁をすり抜けたり触れたりすることができる才能を得る。

例えば、ぬいぐるみの入った箱があったとします。
東耶は右手だけその箱のすり抜けることができ、ぬいぐるみを掴んで取り出すことができる…といった感じの能力です。

これには偉人の杜のメンバーも大笑い!
だって他のメンバーの能力といえば「未来予知」「重力操作」「空間転移」「確立変動」「不死」といったようなチート級才能ですからね。
それに比べるとやや見劣りする能力…。

しかし東耶は元々”凡人”とはいえ全国模試92位の知的才能があり、更には偉人の杜のメンバーも隠しているもう一つの才能があr…おっとこれ以上はぜひ『リィンカーネーションの花弁』を購入し確かめて欲しい!
僕個人としては2巻の最後がマジで鳥肌もんで面白いです!

最後に:能力系バトル漫画ではかなり面白い!

アニメやマンガのジャンルでは能力系バトル漫画って結構あるよね!
長らくジャンプの二大看板としてやってたワンピースやナルトもそうだし、他にも人気なHUNTER×HUNTERやジョジョもそうだし。

だから能力系バトル漫画はかなり競合するジャンルだと思うけど、その中でも面白さとして上位に食い込んでくると思う。

偉人を題材に扱うのは新しいよね。
気になってついつい調べちゃうもん。

絵柄も好みだったりするので、そこも注目してみてほしい!
新感覚能力系バトル漫画『リィンカーネーションの花弁』、漫画に厳しいあなたはぜひ読んでみてください!

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