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『累:松浦だるま』キスから始まる演劇ダークファンタジー【感想レビュー】

完全なる表紙買い、笑
いつも行くマンガ喫茶にある”店長のおすすめ”と書かれた本棚で、一際異彩を放つ表紙の美しさに一目惚れ!
さっそく読んだのですが、内容もとても自分好みで面白くハマってしまった…

紅く彩られた唇。
その唇を彩る口紅を付けた者は、他者とキスをすると顔を乗っ取ることができる。
演劇の才があるものの容姿に恵まれなかった累が、虐げられてきた人生で見つけた唯一の自分が歩める道。そこに立つため累は人の道を外れても唇を紅く染める。

唇を彩る口紅を巡り織りなされるダークファンタジー『累』について、今回は紹介したいと思います!

『累』あらすじ

二目と見られぬ醜悪な容貌を持つ少女・累。
その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。

絶世の美女・淵透世。
美貌だけでなく”演劇の才”も突出していた伝説の女優には一人の娘がいた。

名は”累”。
累は、淵透世の子供というだけあり彼女も”演劇の才”が突出していたものの、反対に容姿は本当に淵透世の子供か?と疑いたくなるほどの醜悪な面をしていた。
醜悪の容姿もさることながら、淵透世の娘ということもあり虐められる。

そんな生活が嫌になった累は、母・淵透世からの言葉を思い出す。
「もしも累ちゃんが一人ぼっちで本当に辛い時は…ママの鏡の引き出しの中の”赤い口紅”を…」
「口紅を塗って、あなたの欲しいものに”口づけ”を…」

赤い口紅を塗った累は、誰かとキスをする事でその人の顔を奪えることを知る。
他人の顔を奪えると知った累は、その顔を使って演劇の世界へと足を踏み入れる…

『累』感想レビュー

裏舞台と表舞台

淵透世の娘なのに醜悪な容姿ということで表舞台から虐げられていた累。
しかし自分の演劇の才を疑わず、表舞台に立ちたい欲を解放してしまうシーンまでの流れが素晴らしかった。

累の虐げられてきた人生の心情や描写の描かれ方が凄いね。

“虐められていた”という同じ境遇を味わったことで仲良くなった演劇部の幾先輩という方が居たんだけど、その先輩は容姿が可愛すぎて虐められるという累とは逆の意味で虐められてたんだ。

それ故に虐められながらも”表舞台”と”裏舞台”で生活してきた二人の差をまじまじと見せつけられ、皮肉をぶつける累の心情の描写が本当に凄かった。
“怖い”、”おぞましい”、”気持ち悪い”…
それが私への正しい感覚です、さようなら。

累が幾先輩にぶつけたこのセリフはグッときました。

狡猾な累と、渦巻く人間関係

口紅の力を使って幾先輩の顔を乗っ取り、”表舞台”で演劇の才を披露した累。

それから累はどうやって「顔を乗っ取り舞台に出るか」を模索し出すのだが、この時の累の狡猾で罪から逃れようとする動きが、人の道を外れても舞台に出たい欲に忠実な姿として描かれており、魅入ってしまう。

それは別として、そう簡単に「顔?貸してあげるわよ」なんていう女性も居るはずはなく、条件に合う人間を探し出す。
そういった中で生まれる新たな欲や葛藤といった人の感情面や、淵透世が行ってきた解決してない過去の出来事が累の前に登場し、ドロドロしていく人間関係がとても面白いです。

ネタバレになってしまうのであまり大声で言えませんが、累という作品は「人間の欲」と「人間関係」がとても細かに描かれているのが面白いのかなと思いました。

昭和っぽい絵?だけど惹かれる現代マンガの絵

読んでいて思ったのは絵に昭和感を感じた。
昭和にやっていたマンガに詳しいという訳ではないけど、どこか見た事ある雰囲気の絵だなぁと思ったときすぐさま浮かんだのがそれだった。
※手塚治虫や藤子作品の雰囲気?っていうのかな

昭和の雰囲気を感じつつも、どこか現代を感じる絵の描き方でもある不思議な絵柄。
※道具やコマ割りの進化といったところか…

個人的には昭和には昭和の良さはあるが、マンガ文化が発展した現代でこの雰囲気の絵に触れ合えると思わず、どこか惹かれてしまう味のある絵柄が好きです。

最後:とにかく心理描写!

「累」の一番の魅力はとにかく心理描写です!
虐げられてきた人間が見つけたたった一つの歩める道。
その道を歩む為にどんな罪でも背負ってやるという覚悟、人間関係、そういった心理描写がとにかく僕を魅了します。

まだ10巻(2017/03/21時点)までの発売なので全然追いつけます。
とても楽しめる作品なのでこれを機会に読んでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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